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2005.05.20

「anego〜アネゴ〜」第5回

anego18-2 謎の脅迫電話に怯える奈央子の傍らで、電話の相手の事を話そうとしない奈央子見て、帰ろうとしている黒沢・・・。
「やっぱ俺まずい気がするんで、
 家に帰ります。」
「まずいって、何がまずいの?」
「服・・とか、着替えないと。」
慌てて服を着る黒沢。
「あぁ、服か・・・。そうだよね。」
「じゃ、失礼します・・・。」
逃げる様に帰る黒沢に、慌てて声をかける奈央子。
「あの・・ね、ねぇ!
 ちょっと待って黒沢君!
 あの・・さぁ、昨夜の事なんだけど、気にしなくていいから。」
「はい。助かります・・・。じゃあ。」走り去る黒沢。
「・・・助かります?助かります!?」
黒沢の返事に、なんだか気に入らない奈央子・・・。

そこへまた電話ががかってくる。恐る恐る電話に出ると、
相手は母だった・・・。
昨夜の斉藤とのデートはうまくいったのか?との電話だった。
奈央子は大丈夫と答えると、母はクギを刺す。
「わかってると思うけど・・・、
 奈央ちゃんにとって、最後の縁談なんだからね。」
「はい。・・・わかってます。」

会社の女子トイレの個室で、一人頭を抱える奈央子。
そして今日もお決まりのカメラ目線の一人事を・・・。
「アメリカの作家、マーク・トウェインは、
 こんなことを言っています。
 人間だけが赤面出来る動物である
 あるいは、そうする必要のある動物であると・・・。
 まぁOLを長ぁ〜くやっていれば、み〜んな多かれ少なかれ、
 こういう間違いを経験してますよね。
 職場で平常心を保つ為には、
 記憶から削除するしかありません・・・。」

「削除・・・抹消・・・よしっ!」奈央子は目を閉じて呟く。
黒沢との事を、頭の中で削除する奈央子・・・。

個室を出ると、鏡を見つめ、自分の頬を叩いて気合を入れる。

いい会社に勤めて、立派な縁談まである人が、
 そんなふしだらな事をして、許されるんですか?

ふいに電話の声を思い出す奈央子。
「こっちは駄目・・・。削除出来ない・・・。」
また落ち込む奈央子・・・。

溜息をつきながらトイレから出ると、博美が声をかけてくる。
「溜息一つつくと、30秒だか40秒、寿命が縮むらしいですよ。」
奈央子は急いで博美を給湯室へ連れていく。
「実は・・・っ寝癖!?」博美に相談をしようとすると、ふいに彼女
の寝癖が目についてしまった。
「急いでたんで・・。」慌てて寝癖を直す博美。
奈央子が博美のバッグに目をやると、中には昨日着ていたシャツが
見えている・・・。
「あっ!昨日はお泊り〜。なぁ〜んだ、そういう人いたんだ。
 加藤でもボロが出るんだねぇ〜。」と奈央子。
「私は別に縁談がある訳じゃないし、
 ホテルから会社に直行したって、ボロじゃありませんよ。
 それより先輩、クマが出来てますよ。」と開き直る博美。
「え!?」驚き鏡を覗き込む奈央子。
「・・・そうなの。実はさ、加藤だけには言おうと思っ・・」
奈央子が振り返ると、博美の姿はもうなかった・・・。
「・・たんだけど。いないじゃん!」

奈央子が席に戻ると、PCにメールが届く。黒沢からだった・・。
あとで少しお時間もらえますか?
お時間はありません。以上。
奈央子はすぐに返信すると、課長に仕事を提出しに席を立つ。
「課長!え〜、ライフスタイル調査の集計、やっておきました。」
「え、もう?はやっ・・。
 やっぱり結婚が近づくと、パワーが全開になるね!」
冷やかされる奈央子・・。
「おかげさまで。」愛想笑いをする奈央子。
女子社員達は、羨ましそうに奈央子を見つめる・・・。

そこへ1本の電話がかかってくる、奈央子は素早く電話を取る。
「あの、お世話になっております。阪口の家内ですが、
 主人の出張先の電話を教えていただけますでしょうか?」
「出張先・・・ですか?」
驚く奈央子。阪口部長は目の前の会議室にいる・・・。
すると、阪口の頭の寝癖が奈央子の目に入る。
「はい。ちょっと、携帯が繋がらないもので・・・。
 実は、急に親戚のものが亡くなりまして、
 今夜お通夜なんです・・。」奥さんは話続けている。
奈央子は、今朝の博子の寝癖も思い出す・・・!
「それはご愁傷様です・・・。」とその場を取り繕う奈央子。

急いで会議室にいる阪口に「部長。緊急事態です。」と言って、
メモを見せる奈央子。

奥様から電話。
 今夜、親戚の方のお通夜が
 あるとのこと。

 <大阪>から電話して下さい。』

そのメモを読むと、たちまち慌てる阪口・・・。
「あの、部長は急用が出来ましたので、
 開始時間を5分だけ遅らせて下さい!」
奈央子は会議室にいるメンバーに話し、阪口を会議室から
連れ出す・・・。
「あぁ〜助かりまっす。
 いや〜、野田君は本当に頼りになるねぇ・・。」
阪口は奈央子の機転に感謝をする・・・。
「部長・・トサカもなんとかして下さいね〜。」
驚いて、自分の頭に手をやる阪口。
「・・・わかりました。」
慌てて走り去る阪口・・・。
そんな様子を博美が目で追う。
奈央子は席に戻ると、隣の博美の頭を見て、
「ふぅ〜〜ん・・・・。」と声を上げ、ニヤリと笑うのだった。
ほんと見事な対応ですねぇ(^-^;
でも寝癖で二人の関係がバレるとは(笑)

いつもの立呑み屋で飲む奈央子と博美。
「先輩・・・。」博美は気まずそうに話しかける。
「部長の事なら誰にも言わないよ。」
「助かります。」
「み〜んな同じ事ばっかりだね・・・。」
「はぁ?」
「なんでもない。
 不倫は日常茶飯事の職場だから私も慣れてるよ。
 まあね、その・・寝癖っていうペアルックは初めてだけどね。」
「私・・もう別れます。」
「えぇ?どうして?あっ、今日の電話で奥さんにバレたとか?」
「いいえ・・。秘密って、一度漏れるとお終いなんですよ
 いくら先輩が黙っていてくれても、
 空気感染するみたいに広がっていくんです。」
「空気感染・・・」奈央子は呟く・・・。
「結婚なんて全然望んでいないし・・割り切っていますから。
 この辺が潮時です。」
「・・・そっかぁ。
 あの〜ね、私も、加藤に、折り入って、相談があるんだけど、
 実はね、今朝、知らない女の人から脅迫電話があったの。」
「何か脅迫されるような事、したんですか?」
「えっ?・・・ううん。」
黒沢の事まで話せなかった奈央子・・・。
不倫相手との別れを決意した博美は心穏やかでないようで、相談相
手にはならなかったようです・・・。
部長との不倫を、そんなにスッパリ別れると言うなんて・・・。
随分ドライですねぇ・・・。割り切っていると言っているけど、
本当にそうなのかなぁ・・・。

家に戻ると、早速電話がかかってきた。
「こうなったら一人で立ち向かうしかない。・・・よし!」
と意気込んで電話に出ると、相手は絵里子だった。
お見合いの結果を気にして、またアドバイスがしたいから明日家に
遊びに来て欲しいとの電話だった。
残業がなかったらと、返事を返す奈央子・・・。
ビビる絵里子が、ちょっとかわいそうだった。(^-^;
それにしても、よく奈央子におせっかいをすること・・・。
旦那さんが奈央子に目移りしそうだと感じ、奈央子を遠ざけようと
しているのかしら・・・??

電話を切ると、再び電話が鳴る・・・。
意を決して電話に出ると、今度は黒沢だった・・・。
会社でも声をかけられず、携帯だと出てもらえそうにないと思い、
家に電話をしたと話す黒沢・・・。
しかし、奈央子は一方的に、電話を切るのだった・・・。
よっぽど、朝の「助かります」発言が、頭に来てるんだねぇ(^-^;
黒沢も、動揺しててまずいこと言ったと反省したようだけど、
奈央子はそんな話を聞き入れる余裕が、今ないからねぇ・・・。
ご愁傷様です。(^-^;

するとまた電話がかかってくる。
黒沢だと思い、「もういい加減にして!」と怒鳴る。
「・・・野田奈央子さんですね。」女性の声だった・・・。
「今朝の?」驚く奈央子。
「教えていただきたいんですけど・・・
 あの若い男性は、野田さんの恋人なんですか?
 お付き合していらっしゃるんですか?」
「付き合ってなんかいないわよ。
 何でこんな質問に答えなきゃいけないんですか?」
その電話で、奈央子は相手が斉藤の恋人だと気付く・・・。
奈央子は、顔が見えないままでは気持ちが悪いから会って話をし
ようと提案し、翌日、さっそくその相手水沢加世に会ってみるのだっ
た。

夜の街を、阪口と一緒に歩く博美・・・。
「あぁ〜・・・坊さんのお経が長くてくたびれちゃったよ・・・。
 どっか、寿司でも食いに行こうか。」阪口は誘う。
「いえ・・・。
 もう、お終いにしましょう。 お世話になりました・・・。
 職場では、今までどおり、上司と部下の関係で
 お世話になります。
 奥様と波風立てないで、どうか出世なさって下さい。」
「君がそう言うっていうことは、
 もう、取り返しがつかないんだよね・・・。」
「はい。」
ハッキリと答えた博美は、阪口を残し去ってゆくのだった。

翌日、喫茶店で待ち合わせをする奈央子と加世。
加世は斉藤と4年もの間付き合ってきたが、元々結婚するつもりはな
く、斉藤からもそう言われて来たと言う・・・。
加世には離婚歴があり、7歳になる子供もいるから、斉藤の出世の
妨げになりたくないと自ら身を引こうとしているのだ。
しかし、斉藤の結婚相手は最高の人であってほしいと思うあまり、
そのお見合い相手である奈央子を尾行したのだと告白する加世。
加世の斉藤に対する純粋な愛情に、奈央子は
「このまま別れちゃっていいの?
 バツ1で子供がいたっていいじゃない。
 あなたね、そんなに自分を卑下することないわよ。
 だってあなた、斉藤さんのこと好きなんでしょう?
 あの人のこと、とっても愛しているんでしょう?」
興奮して思わず熱くなる奈央子・・・。
しかし、そんな奈央子を見た加世は、
「彼が選んだ人は、いい人でよかったです・・・。」
笑顔で語る加世・・・。
彼女の決意は固く、 「斉藤さんを幸せにしてあげて下さい」 と立
ち去ってしまうのだった・・・。

奈央子が会社に戻ると、1通のメールが届いていた。
それは、斉藤からだった・・・。
奈央子さん、お元気ですか?
 この間のベトナム料理、喜んでいただけて良かったです。
 僕はあのベトナム料理の本場と言うか、 
 ハノイに来ています。
 日本へ帰ったら、ぜひ和食の店にご一緒しましょう。
                        斉藤恭一

奈央子は早速返信の文章を書く。
斉藤さん、なに寝ぼけたこと言ってんですか。
 女がいるくせにバックレてお見合いに来て、
 誠実ぶっちゃって、いい気なもんだわね〜。
 たった今会ってきたけど、あんたにはもったいないような
 女性じゃないの。
 子連れとは結婚できないなんて、あたしゃ、
 あんたの人間性を疑うっつーの
。』

「へぇ〜。結婚前から修羅場ですか!」
突然背後から博美に声をかけられ驚く奈央子。
「それ本気で送るんですか?
 送ったら、全部ぶち壊しですよ。」
「あぁ・・わかってる。」奈央子はそう答えると、メッセージを削
除するのだった・・・。。
昼食から戻ってきた女子社員たち・・・
「あぁ〜奈央子さん、彼からラブメールですか?」と
真名美が声をかけ冷やかす。
「いよいよ結婚まで秒読み段階ですねぇ。」と加奈が言う。
それを聞いた立花が阪口に、情報を流す・・・。
「これで野田君も官僚夫人か!」と課長・・・。
「野田君!経営事業部一同、披露宴には参加させてもらうよ。」
阪口も声をかける。
「ご祝儀も弾むよ、野田君!」
「うちの部署にとってもこれ以上に無い良縁ですからねぇ・・・」
などとみんなは盛り上り、適当に愛想笑をする奈央子・・・。

給湯室で、博美は奈央子に言う。
「万一これで破談になったら、先輩あの職場にいられませんね。」
「だよね〜。」
「で、その子連れの女には勝てそうなんですか?」
「いや。それがさぁ、不思議なもんで・・・
 あの男を激しく愛した女がいたってことで、
 逆に私の中で、斉藤さんのポイントが上がっちゃったんだ
 よね・・・。」
「じゃあ、なりふり構わず奪い取るっきゃないですね
 私の方は、すっぱり清算しました。」
博美の言葉に驚く奈央子・・・。
こうやってまわりに囃し立てられ、どんどん自分を追い込んで決め
てしまって、本当にいいのかしら?・・・奈央子さん。

銀座の街を歩く黒沢に、沢木が声をかけてきた。
車だから家まで送ろうかと言われ、車に乗り込む黒沢。
「沢木さん、俺、どうしたらいいかわかんないんです。
 あぁ〜、じゃなくて・・・
 話を聞いてほしいんですけど・・。」
「女のことか?」
「・・・はい。」
えぇ!沢木に奈央子の事相談しちゃうの!?(; ̄□ ̄A

一方奈央子は、絵里子に誘われて、家に遊びに来ていた。
絵里子に相談を持ちかけたが、「自分が結婚できない嫉妬心から破
談させようとたくらんでいるのだから、そんな作戦に乗ってはいけ
ない」と警告される。

そこへ黒沢を連れた沢木が帰ってくる・・・。
驚く奈央子。
ワインを飲み、絵里子の手料理をご馳走になる二人・・・。
沢木が娘を寝かしつけると言って、奥に引っ込むと、奈央子は絵里
子に「とっても優しい、ご主人ね。」と褒める。
しかし絵里子は、娘にはね、と答え
「優しいんだけど、本当のところはどうなのかしら?
 私にはあんな風に心から笑いかけたこと、
 ないような気がする・・・。」と言うのだった・・・。

沢木が戻ってくると、酔った黒沢が質問をする。
「沢木さん。何で女って結婚したがるんですかね・・。
 結婚って、そんないいもんなんですか?」
「黒沢君はどう思うんだ?」
「知らないっすよ。知らないから、
 結婚してる人に、聞いているんです。」絡む黒沢・・・。
奈央子は黒沢をたしなめる。すると絵里子が答える。
「ねぇ奈央子さん。これだけは言っておくわ。
 結婚はね、未来に向かってするものなの
 過去なんかどうだっていいでしょ?
 私ね、奈央子さんには絶対に幸せになってほしいの。
 あなたもそう思うでしょ?」夫に同意を求める絵里子。
「・・うん。」
「ちょっと待って下さい。
 結婚すれば幸せになれるとかそういうのじゃなくて、
 さっき絵里子さん言ってたじゃないっすか。 
 沢木さんは優しいけど、心から笑ってくれないって・・・。」
酔った勢いで、調子に乗って黒沢は話す・・・。
「いい加減にしなさい!」
いたたまれず、グラスの水を黒沢の顔にぶっかける奈央子。
奈央子は、急いでその場から黒沢を連れ帰るのだった・・・。
絵里子は、夫の心が自分にはないと思い込んでいる(?)んですね。
どんなに優しい言葉も、表面だけとしか受取っていない・・・。
浮気事件の後も、ギクシャクしたままなのかな・・・。

帰り道・・・。並んで歩く奈央子と黒沢。
「ずっと謝りたかったんです。
 この前は、助かりますなんて言って帰っちゃって、
 すみませんでした。」
溜息をつく奈央子。
(削除したのに、蒸し返さないでよ)
「そんなこと言ったっけ?覚えてないけど。」
(忘れてたんだ・・・俺、ボケツ掘った?)
「奈央子さん・・・」
「突然そういうのやめてよね。
 ずっとアネゴって呼んでたくせに。」
「今夜だけは、奈央子さんって呼ばせてもらいます。」
(あれ?・・・まじモード?)
「勝手にすれば〜。タクシー来ないなぁ。」
「俺、奈央子さんといると・・・」
(衝撃の告白ってやつ?)
「すげぇ〜楽しいんです!
 でも、目が覚めたとき、しまったって思ってしまって。」
(それで?それで?)
「どうして?」
そりゃ会社でバレたら恥ずかしいよ
 10コも上の女とデキちゃったなんて・・・
)
「あ、職場の、尊敬する先輩だし。
 あと・・・結婚、しちゃうし。」
(いや、結婚はまだわかんないって・・・)
「だからもういいでしょ。お互いもう忘れましょう。」
(でも、いいかげんな男と思われたくないし)
「なかったことにして結婚しちゃうなんて、いやだ。」
「え?」
(まさか・・・プ、プロポーズ?)
(やべッ・・・またボケツ掘ったかも)
「そんな・・・急に言われても困るわよ。
 黒沢君は一体、どうしたいのかな?」
(俺、まだ22で遊びたいからつかまるのヤダ、
 なんて言ったら殴られる
)
「アネゴには、誰とも結婚しないで、
 ずっと職場にいてほしいです。」
「はぁ?」
「だから・・・このまま、頼りがいのある先輩として、
 そばにいてほしいです。」
「それはつまり・・・
 一生独身で、定年まで居座って欲しいってこと?
はい・・・。」笑顔で答える黒沢。
(衝撃的に勝手なヤツ!!)
黒沢の言葉に怒って歩き出す奈央子。
「ちょっと待って下さい、アネゴ!」
「私にはもうこの結婚しか残っていないの。」
「結婚しなくたって、楽しい事あるじゃないですか!」
「わかったようなこと言わないでくれる?
 32歳の女の気持ちなんて、あんたになんかわかんないのよ、
 絶対に・・・。絶対にわかんないんだから!!」
何も言えない黒沢・・・。
そこへ来たタクシーを止め、黒沢だけを乗せて奈央子は一人で歩き
出す・・・。
「はぁ〜。22歳の男にわかるわけないか。」ため息をつく奈央子。
あまりに自分勝手な事を言う、黒沢君。独身で定年までいて欲しい
なんて言われても、嬉しくもなんともないですよね。
頭にくる奈央子の気持ち・・・お察しします。

翌日、奈央子は博美に聞いてみる。
「ね〜え。加藤はさ、割り切ってるって言ってたけど、
 そんなに綺麗に割り切れるものなの?」
「先輩、まさか、お見合いの相手のことより捨てられた女のこと
 考えてるんじゃないでしょうね。」
「別に私は・・・。」
ダメですよ、アネゴになっちゃ
 後輩の相談に乗ってるのとは訳が違うんですからね。
 それならお見合いなんかしなければよかったじゃないですか。」
「おっしゃる通りです。だから、これでいいの。」
奈央子は自分に言い聞かせるように言うのだった・・・。。

喫煙所でタバコを吸う阪口の姿が目に入る。
2年も禁煙していたのに、元に戻ってしまったらしい。
「何かを断ち切るっていうのは、難しいね・・・。」
阪口は部下にこぼす・・・。。
博美はそんな阪口を見つめ、
「あのド派手なネクタイ、奥さんの趣味ですかね?
 最悪ですね・・・。」と笑うのだった。
阪口は、博美との事を断ち切るストレス(?)からか、せっかくの禁
煙が元に戻ってしまうとは・・・。
割り切った関係なんて、そうそう出来る事じゃあないんですよね。

その夜、奈央子が家に戻ると母親が家に来ていた。
いつ斉藤が来てもいいように、部屋を掃除する母親・・・。
そんな母に奈央子は、3ヶ月以内に寿退社をすると宣言をするのだ
った。
そこへ、突然斉藤が帰国し、お土産を買って来たからと奈央子の家
にやって来た・・・。
母はいきなり斉藤に子供は好きか?などと質問を浴びせる。
斉藤は、大好きだと言い、早く家庭を持って、父親になりたいと思
っていると答えるのだった。
斉藤が帰ると、
「この分だと、私も早く孫の顔を見れそうね。」と母親は喜ぶのだ
った・・・。

母親が帰った後、奈央子はふと加世の言葉を思い出す・・・。
どうか、斉藤さんを幸せにしてあげて下さい
「お利口になるのよ、奈央子。これでいいの。これで・・・。」
奈央子はため息をつき、自分に言い聞かせるのだった。

翌日、出社すると職場が慌しかった。
上海電子からの客人が来ているのに、肝心な部長がまだ出社して
いないというのだった。
職場には、部長しか中国語が話せる人物がいない為、みんなは大
慌て・・・(; ̄□ ̄A

携帯も繋がらず、自宅に連絡を取ろうとすると、博美の様子がおか
しい・・・。奈央子はとっさに電話を変わり、自宅にかけるのを止める。
博美はトイレに駆け込み、ホテルに電話をし、阪口に連絡を取るの
だった。
博美と阪口は、昨夜またホテルに泊まっていたのだった・・・。
「ほんとすまない。
 君が出ていったあと、二度寝しちゃって・・・。」
と慌てて着替える阪口。
「私に謝ってる場合ですか。
 とにかくすぐにいらして下さい。あ、あと寝癖に気をつけて!」
個室を飛び出すと、外には奈央子が待っていた。
「先輩、どうもすみません。」博美は謝る。
「私に謝ってる場合じゃないでしょ?」
「あの・・第一ホテルから、10分で到着します。」
「10分か。寝癖大丈夫?」
「はい。後バレそうなのは・・・」
「ネクタイ!」二人は同時に叫ぶ。
「昨日の目立ったやつ、今日もしてるの?」
「どうしましょう!」

奈央子は黒沢を捕まえ、ネクタイを買ってくるように指示を出すの
だった。
「下で部長を待って、そのネクタイと替えさせて。
 10分しかないの。 ラグビー部でしょ、足使って、足!」
黒沢は、訳もわからず走らされる・・・。

黒沢は会社に飛び込んでくる阪口を捕まえ、
「これ、替えて下さい。チェンジ!」とネクタイを渡す。
「サンキュッ!」阪口は、また走りだす・・・。

会社の屋上で話す、奈央子と博美。
「2年前、やっとの思いで禁煙したのに、
 また吸ってる部長をみたら、
 なんか、私のせいみたいな気がして・・・。
 このまま続けても、何にも変わらないのに、
 何やってるんでしょうね。
 私自分が、こんなに馬鹿な女だと思わなかった・・・。」
「それが恋ってもんじゃない?」
「先輩は上手くやって下さいね。
 愛人の立場から言わせてもらうと、 
 やっぱり奥さんってメチャクチャ羨ましいですよ
 私、先輩にだけは、幸せ掴んでほしいんです。」
「なに?加藤らしくないこと言うねぇ。」
「秘密を握っている人間に、会社に居座られちゃ困るんですよ。」
「大丈夫。
 もうなりふり構わず最後のチャンスにしがみつくから。」
奈央子は笑顔で答えるのだが、博美が去るとまた考え込むのだった
・・・。
やっぱり元に戻ってしまいましたか、そう簡単にはいかないですよ
ね。割り切った関係なんて、ただの言い訳でしかないんですよね。
不倫は誰も幸せになれない、不幸な関係です。
そういう寂しい関係から、博美も本当に抜けられるといいのですが
・・・・。


そして、奈央子は明日、海外出張にでるという斉藤からエンゲージ
リングを渡される、
「奈央子さん。お会いして、まだ間もないですが、僕は、あなたと
 結婚したいと思っています。
 これ、受け取っていただけますか?」
「はい・・・。ありがとうございます。お受けします。」
奈央子は笑顔で指輪を受取るのでした・・・。

食事を終え、帰ろうとすると、斉藤は今夜はホテルを取ってあるか
ら、来て欲しいと奈央子を誘うのでした。
覚悟を決め、応じる奈央子・・・。

バスルームに入り、鏡を見つめる奈央子。
「本当にこれでいいの?」と呟く奈央子。
鏡の中の奈央子が答える・・・。
これをクリアすればエリートの妻。」
「だからこれでいいの。」
じゃ、どうしてグズグズしてるのよ! 
 さっとシャワーを浴びて、そのドアを押せばいいのよ。
 そしたらあなたに、なかなかの未来が待っているのよ!

ふと、バスルームの電話のランプが付いている事に気付く奈央子。

「君には、感謝しているよ・・・。
 考えてみれば、君にとっては、かけがえの無い、
 貴重な4年間だったんだよな。
 でも・・・俺、幸せだった。
 翼君に、おじさんは、君の事を愛してるって伝えてくれ。
 いや、そんなことを言う資格はなかったな・・・。
 勝手な事ばかり言って、すまない。
 ああ。君も、元気で・・・。」

バスルームから出る奈央子。
「どうか、なさいましたか?」と尋ねる斉藤。
「いやぁ〜あの、なんか、
 あんまりこういうことしちゃいけないような気がして・・・。」
「なぜ・・・?」
「それは・・・あの、それはですね・・。
 私達は愛し合っていないからです。」
「確かに、僕達は熱愛しているって訳じゃない。
 だけど、お互い好意を持って、
 結婚のプロセスを歩もうとしています。
 この答えじゃ、いけませんか?」
「私もそうやって、斉藤さんを少しずつ愛していこうと
 思いました・・・。
 それに、斉藤さんと幸せになりたいって思いました。」
「だったらなぜ?」
「無理だと思います。
 私は一生かかっても、斉藤さんが幸せだった4年間を、
 そのような時間を作れないからです。」
「えっ?」驚く斉藤。
「ごめんなさい。電話を聞いてしまいました・・。」
「ちょっと待って下さい。
 確かに、僕には付き合っている女性がいた。
 だけど、あなたと結婚しようと思って、別れました!」
「彼女のかけがえの無い4年間は、どうなるんですか?
 わかっていただきたいんですが、私は、あなたの恋人に、
 幸せを譲ってあげるほど、そんなにいい人じゃありません。
 それに、そんな余裕も実は全くないんです。
 正直に言います・・・。
 私、このまま、一人で年を取っていくのが怖くなって、
 お見合いしたんです。」
「それは僕だって・・・」
「斉藤さんとは違うんです。
 職場で出世出来るわけでもないし、
 女が10年もいたら煙たがられるし、
 両親はどんどん年を取っていく・・・。
 そんな毎日を、なんとかしなきゃ・・って。
 斉藤さんは、神様が私の為に取っておいてくれた、
 たった一人の男性かな・・って思いました。
 すごい舞い上がりました。
 エリート官僚の妻だなんて、すごい夢のようでした・・。」
斉藤の手を取る奈央子。
「この手を一度掴んだら絶対に話さないって、
 ず〜っと自分に・・言い聞かせてきました。
 でも・・・これ、お返しします。
 もう、すごく悔しいですけど、私・・とてもじゃないけど
 あの人みたいにあなたのことを愛せません。
 あなたは、愛する人の手を、二度と離さないで下さい。
 絶対に・・・。
 私もう本っ・・当に、こんなに悔しい気持ちで
 あなたのことを諦めるんですからね。 
 ほら急がないと。坊やもママも、寝ちゃいますよ。」
そう話す奈央子は、優しく微笑むのでした。
斉藤も本当に、加世とその息子の事を愛していたんですよね・・。
その事実を知ってしまったら、もう心を騙して結婚なんて出来ない
ですよね。奈央子の決断は間違っていなかったと思います・・・。
再婚だからとか、子供がいるとか関係ないじゃないですか。
3人が今まで幸せな関係を4年も築いていたんですから。
斉藤だって、このまま奈央子と結婚しても、後悔すると思います。

夜道を一人歩く奈央子・・・。

加世は息子とファミレスで食事をしている・・・。
「ママ!」息子が叫ぶ。
加世が窓の外を見ると、そこには斉藤が笑顔で立っていた。
加世は斉藤の顔を見ると、嬉しそうに涙ぐむのだった・・・。

奈央子は家に戻ると、「まあ、いい夢みたな・・・。」と呟く。
すると、車のヘッドライトが奈央子を照らす。
「奈央子さん・・・。」
車から降りてきたのは、沢木だった・・・。
なんでここに沢木が!?
こんな風にしょっちゅう絡んでくる沢木・・・。
沢木のいい部分も悪い部分もいろいろ見てきている奈央子・・・。
博美のように、不幸せな道には進んで欲しくないんですけどね。
まだまだ結婚には、遠いい道のりな奈央子ですね・・・。

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どこぞのスポーツ紙に黒沢の髪型に関する批判記事が載っていたそうだけど、同意。あの髪型といいあんなちゃらちゃらした会社員に違和感。あれじゃ新入社員じゃなくて新入りホストじゃん。 謎の脅迫電話。何だかホラーっぽいよ。何故奈央子のプロフィールをそんなに詳しく知っている!?あの見合い相手の男が喋ったのか?オンナの一人暮らしだというのに電話帳に電話番号載せているのか?>奈央子。今ドキナンバーディスプレイも使わず…。不審な電話は出ないのは基本中の基本なんだがな。一人暮らしじゃなくてもな。 一方、黒沢って今ドキの... [続きを読む]

受信: 2005.05.21 13:39

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