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2005.06.29

「anego〜アネゴ〜」最終回

s0622-01 絵里子は奈央子の会社のビルから飛び降りようとしていた。
「絵里子さん!!」叫ぶ奈央子。
絵里子の前に歩み出て、そっと右手を差し伸べる。
「絵里子さん。この手につかまって・・・。」
しかし首を横に振る絵里子。
「さようなら、奈央子さん。
 奈央子さんなら、きっと私を救ってくれるって、
 そう信じてたのに・・・。」

その時風が吹き、絵里子のショールが飛んでゆく・・・
絵里子はショールに気を取られ、体が揺らぐ・・・。
「絵里子さん!!」絶叫する奈央子。

その頃、沢木は絵里子からのメールに気づく。
そのメールを読み、慌てて席を立つ沢木。

奈央子は絵里子の腕を掴み、引き寄せる。
その場に座り込む二人・・・。
「足がガクガク・・・。」
震えながらも、奈央子は絵里子の手を取り、そして言う。
「絵里子さん。飛び降りる時は私も一緒だからね。
 絵里子さんが死んで、私だけ生きてるわけに
 いかないでしょう?」
「放して・・・。」と、もがく絵里子。
「放さない。放さない!この手は絶対に放さないからね。
 だってね、だって私、絵里子さんのご主人取ったんだよ!」

「何でこんなことになっちゃったんだろう・・・。」絵里子は呟く
「ほんとだね。あのトイレが最初だったね。
 あの時は先輩面して偉そうなこと言っちゃったけど・・・
 それなのに、こんなところで何やってんだろう。
 私達、なんでこんなところまで来ちゃったんだろう。
 時間が、取り戻せればいいのにね。」
絵里子と奈央子は抱き合い、泣きじゃくるのでした。

『あなたがこのメールを読む頃には、
  私はこの世にいないと思います。
 あなた、最後まで迷惑をかけてごめんなさい。
 最後だから言います。
 こうなったのはあなたのせいじゃないの。
 私の中には困った女が二人いるのです。
 さみしくて、どうしようもなくさみしくて、
 誰かに愛して欲しいと思う自分と、
 こんな私が誰からも愛されるはずがないと、
 意気地なしの自分にいつも腹を立てている、もう一人の私・・・
 だから、いつもいつもあなたを疑って、試して、
 あなたを追い詰めて。
 気がついたときには、そういう自分に、
 がんじがらめになっていました。 
 ごめんなさいごめんなさい。私の苦しみにあなたを巻き込んで
 もう、あなたを解放してあげなくちゃね。
 どうか、奈央子さんと幸せになってください。
 あなたの幸せが、私の最後の望みだから。
 本当に心の底からそう思っているから・・・。
 真琴をよろしくお願いします。
 ごめんなさい。さようなら。』
車を運転しながら、絵里子からのメールを思い出す沢木。

病院に運ばれる絵里子。
側には奈央子が付き添っている・・・。
そこへ沢木が駆けつけてきた。
奈央子は絵里子は大丈夫だと告げると、病室を出るのだった。
医師にも、安定剤を投与したので、数時間眠るだけで心配はいらないと説明され、安心する沢木。

奈央子が病院のロビーに向かうと、博美がやって来た。
株主総会がどうなったのか聞くと、もうめちゃくちゃだと言う。
そして奈央子のPCに届いていたと、絵里子からのメールの文章を印刷したものを手渡し、帰るのだった。

その内容を読んでいると、沢木がやって来る。
絵里子を助けてくれた事に礼を言う沢木。
「沢木さん、絵里子さんは心から沢木さんのことを愛しています。
 計算とか駆け引きとかまるでなく、
 相手が息苦しくなって、逃げ出したくなるくらい、全身全霊で。
 そう言う風に人を愛するのって辛いけど、
 絵里子さんは不器用で、とても純粋な人だから、
 そう言う風にしか出来ないんだと思います。
 ・・・絵里子さんについててあげてください。
 どうか、時間を取り戻してください。」
そう言いながら、奈央子は微笑んだ。
沢木も静に頷く・・・。

しかし今回の事件は、マスコミが現役のOLの不倫が絡む自殺未遂スキャンダルだとして、週刊誌やテレビのワイドショーで取り上げ、奈央子は追い詰められてしまう・・・。

会社側がその対応に苦慮していると察した奈央子は、混乱を招いた責任をとり、退職願を提出するのだった。
「退職願!!」慌てる阪口・・・。
「野田さんが辞めるなら私も辞めます!!」
そう言って、真名美も『辞表』を阪口に差し出す。
しかし、奈央子はそれを見て、冷静に話す。
「あのね、辞表は、重役以上の人が出すもので、
 私達一介の社員は退職願退職届!」
「さすが野田さん!勉強になります。」と加奈が言う。
「書き直します!」真名美は慌てて取り戻す。
「ダメ!長谷川さんあと1年でしょう?辞めちゃダメ!」
奈央子は真名美を止める。
「野田君・・・」
「もしかして私、クビですか?」
「っていうか・・、自宅・・待機。」
「マスコミの騒ぎが収まるまで。
 君もこれ以上混乱を招きたくないだろう。」課長が言う。
「そうですね。わかりました。」奈央子がそう言ったとき、
「ちょっと待って下さい。
 野田さんは体を張って、沢木絵里子さんを助けたじゃ
 ないですか!!」黒沢が声を上げる。
「人助けして、何でここまでバッシングされなきゃいけ
 ないんですか?」と真名美も続く。
「そうは言っても、不倫だし・・・。」男性社員が言う。
「男は不倫しても平然と仕事しているのに、女は辞めなきゃ
 いけないんですか?」と博美も声を上げる。
「そうですよ!」と早希も続く。
「部長!」博美は阪口に訴える眼差しを送る。
「はいっ?いや、イヤイヤイヤ・・。
 私としてはね・・・」阪口は口ごもる。
「皆さんのお心遣いはありがたいんですが、
 私もう、覚悟を決めましたから。
 じゃ、失礼します。」
奈央子はそう言うと、潔く立ち去るのだった。

女子社員らは給湯室に集まり、奈央子の為に色々思案する。
真名美たちは、『野田奈央子さんを本社に残したい女の会』という会を作り、嘆願書を集めようとするのだった。
奈央子がかわいそうと言う想いは解るけど、果たして不倫・自殺未遂騒動まで起こした人の同情票は、会社を動かせるほど集まるものなのか??

黒沢もさっそく署名しようとするが、立花がそんなことよりモンゴル語の勉強でもすればと引きとめる。
そんな時、黒沢の携帯がなる・・・。
奈央子の父からだった。

その頃、奈央子の実家には、マスコミ陣が殺到していた。
奈央子の母・厚子は記者達の問いに、必死に断っていた。
そこへ奈央子がやって来た。殺到する記者達。
「お断りします。お引取り下さい。」と断る奈央子。
しかし、記者たちは引き下がらない。
「お辞めなさい!うちの大事な娘に、何するんですか!!
 おととい来やがれっ!!」
厚子の剣幕に、記者達が慌てて逃げ帰る。

「ごめんなさい。お母さん。」謝る奈央子。
「母親が娘守るの、当たり前でしょう。」と微笑む厚子。
「でも奈央ちゃん、いっつも損なことばっかり選ぶのねぇ。
 でもそれが一番あなたらしいのかもしれない。
 何があっても、奈央子はお父さんとお母さんの、
 自慢の娘だから。それだけは覚えていて。」
そんな時、インターホンが鳴った。
また週刊誌かと厚子が不安がる・・・。
「おう、来たか。まぁ上がれ。」
父が玄関に出ると、そう声をかけるのだった。
「お邪魔します。・・・奈央子さん。」
そう言って姿を現したのは、黒沢だった。

奈央子達は、黒沢を交えて食事をする。
「黒沢君はね、もうすぐモンゴルだし、忙しいの!」と奈央子。
「モンゴル?」厚子が尋ねる。
「はい。あの、それで・・」
「あ!あの・・早く食べなさい。」黒沢の言葉を遮る奈央子。
「モンゴルか・・・遠いなぁ。それで、何?」と父が聞く。
「俺・・・奈央子さんに結婚を申し込みました。」
「あの・・・今なんて?」驚く厚子。
「黒沢君、まだそんなこと言ってるの?
 東済商事に泥を塗った女だよ!
 結婚なんかしたら、そこいら中から石が飛んでくるし、
 モンゴルどころかね、南極に飛ばされちゃうよ!」
「構いません・・・。」
「黒沢さん。とてもお若く見えますけど、おいくつなのかしら?」
厚子が聞く。
「22です。」
「えっ!・・・奈央ちゃんと11歳も・・・。」絶句する厚子。
「君はいいヤツだけど、それは若気の至りっていうもんだ。
 女の子が、見向きもしないようなヤツだったらまだしも、
 君は、顔だってあれだし、足も長い。
 そんな君が、10年も20年も、奈央子一人を
 愛し続けられるかどうか・・・。」
「50年後ならなんてことないんじゃありません?
 だって、女の方が寿命長いし、・・ね?
 72歳と、83なら、年の差なんて。・・ね?」と厚子。
「はい。」厚子の言葉に微笑む黒沢。
奈央子と黒沢は見つめ合い、微笑む。
そこには、しばし穏やかな時間が流れるのだった・・・。
お母さん、いう事違いますね。50年後ですか(^-^;
それなら確かに気にならないでしょうね。

博美は誰もいない事務所で、寿退社した女性社員達にも署名を集めるよう電話で頼み込んでいた。
そこへ阪口が現れ、声をかける。
「博美・・・。」
「部長・・・会社ですよ。」
「すまん。つい・・・。
 別れ話は、これまで何度もしてきたが・・・
 今度は本気なんだろう?」
「はい。
 野田さんを見ていて、私もこのままじゃいけないって
 思ったんです。」
「そうか。
 ・・・3年間も辛い思いをさせてしまった。すまなかった。」
「いいえ。・・・楽しかったです。
 3年間、ありがとうございました・・・。」
「じゃあ、お疲れ様。」
「お疲れ様でした。」
いやっぱりこんな騒動を見たら、相手の奥さんに対してすまない気持ちになり、やっと吹っ切る事が出来たんですね・・・。今回の奈央子の騒動は、いずれはわが身ですものね・・・。

絵里子は沢木を家に呼び出した。
「急に呼び出したりしてごめんなさい。」
「何?」沢木が優しく語りかける。
「大事な、話があるの。
 私ね、一度死んだと思って、必死に考えてみたの。
 それで、結論を出しました。離婚しましょう・・・。」
その言葉に驚く沢木。
「また、驚かせちゃったわね。ごめんなさい・・・。
 でもね、私達が出直すためには、この方法が一番いいと
 思うから。わかって下さい。」
「君はそれで、大丈夫なの?」
「今は、あまり私を甘やかさないで。一人で、頑張ってみるから」
真剣な絵里子の言葉に、頷く沢木。
「わかったよ・・・。」
よく一人で頑張る気持ちになれたものです。
自殺未遂までして、憑き物が落ちた感じなのかな・・・。

そこ頃奈央子は、モンゴルについて調べていた。
「ついてっちゃおうっかな〜♪
 モンゴルの花嫁かぁ・・・。」
奈央子は妄想する・・・。
それは、黒沢と奈央子がモンゴルの民族衣装を着て、楽しそうに笑いながら踊るものだった・・・。
奈央子の現実逃避・・・。
シビアな状況で、よくこんなおバカな妄想が出来たもんです。

そんなおバカな妄想中の奈央子の所に、1本の電話が入る。
それは阪口からで、明日出社するようにとのことだった。

自宅謹慎の処分が解けて出社した奈央子は、博美たちから人事部長に提出するという300人以上もの署名を渡される。
部長の周りに集まる博美達。
「君達の努力は買うが、しかしそれで、上が動くかどうか・・。」
「部長の言うとおりよ。
 みんな本当にどうもありがと!
 みんなの気持ちは嬉しいけどね、その気持ちで十分だから。
 これ貰っていいかな。大切にするから。
 部長、先日の、退職願、受理してください。」
「野田君!本社には残れなくても、何も辞めることは・・・。」
「もう決めたんです。人事部行ってきます。」
そう言うと、奈央子は署名を大切に抱え、事務所を後にするのだった・・・。
喫茶店で、ゆっくり署名を見つめる奈央子。
その署名の中に絵里子の名前を見つけた奈央子は、絵里子の自宅を訪ねるのだった。
インターホンを押し表札を見上げると、『鈴木』と変わっていることに気づく奈央子・・・。
中から、穏やかな顔をした絵里子が現れる。

奈央子は絵里子が署名をしてくれたことが、凄く嬉しかったと話す
のだった。
そして、表札が変わっていることを尋ねるのだった。
「離婚したんです。」と答える絵里子。
「そう・・・。」
「私、現実から逃げて結婚しました。
 結婚は、ゴールじゃないし、逃げ道でもないのに・・・
 そんな結婚だったから、彼のこと幸せに出来なかったんですね」
「私、絵里子さんが羨ましかったなぁ〜。
 私が欲しいもの全て、絵里子さん持ってたから・・・。」
「私は、奈央子さんが羨ましかったです・・・。」
二人はお互いの顔を見つめ、微笑みあう。
奈央子は、介護福祉士の本に気づく。
「仕事、始めようと思って・・・。
 真琴のためにも、がんばらなくちゃって。
 こう見えても、すごく焦っているんです。」
奈央子は、力強く生まれ変わったそんな絵里子と心から打ち解けて笑い合った。
「ねぇ絵里子さん。幸せって、何なんだろうね・・・。」
「奈央子さん。それがわかってたら、離婚なんてしませんよ。」
「そっか。」
「でも、一つだけ。
 自分が幸せじゃなきゃ、誰かを幸せにすることは
 出来ないって・・・
。」
その言葉に何かを考える奈央子・・・。

その帰り道、黒沢に居場所を聞くと、いつもの立呑み屋に
いると聞いた奈央子は、店に向かう。。。
「この間は、大事な話の途中で寝ちゃったりしてごめんなさい。」
「いつ返事くれるか待ってました。すげー長い5分間でした。」
「黒沢くん。
 あれからずーっと考えてたんですけど、
 やっぱり、無理です。結婚出来ません・・・。
 お詫びします。この通りです。」
「そんな謝らんないで下さいよ。
 あの、一つ聞いていいですか?」
「はい。」
「俺、ダメなところとか言ってくれれば、直します。
 それでも、ダメ、ですか?」
「ごめんなさい。黒沢君がダメなんじゃなくて、私がダメなの。
 沢木さんと、絵里子さん、離婚・・したの。
 やっぱり私のせいだし、人の家庭を壊したのに、
 黒沢君とねぇさっさと結婚なんて、そんな出来ないし・・・。」
「じゃあ俺、待ってます。それって、いつ時効なんですか?」
「いや・・・ダメダメ。
 とにかく私は、黒沢君と結婚・・・しちゃ・・・だめ。」
「つーか、奈央子さんの気持ちは、何なんですか?」
「そりゃ・・・
 あのね、私が、黒沢君と結婚なんかしちゃったら・・・ね、
 すごく、ヤキモチ焼いちゃうし、
 それに、若い子に、いつ目移りしちゃうんじゃないかって
 ビクビクしちゃうし、
 そんなんだったら黒沢君のこと、幸せに出来ないじゃない?」
「本当に、そういう風に、思っているんですか?」
「・・・うん。」
「俺は、奈央子さんと一緒にいると、楽でほっとします。
 でも幸せになるって、そんなに大変なんだ・・・。」
「私にとってはね。
 さ、そんなことより、自分のこと考えなさいよ。
 モンゴルに行ってさ、楽でほっとするなんてそんなこと
 言ってらんないんだからね。」
「はい。」
「シッポ巻いて帰ってくるんじゃないわよ。」
「わかってます。」
そっぽを向いて答える黒沢に、奈央子が言う。
「約束して下さい。」
「はい。逃げません。」黒沢は真剣に答える。

翌日社内では、黒沢と奈央子は結婚するものだと噂が広まっていた
みんなの冷やかしに、黒沢は断られたと報告する。
驚くみんな・・・。

奈央子が一人で給湯室にいると、女子社員たちがやってくる。
何故黒沢のプロポ−ズを断って、会社まで辞めるのかと問うみんな
「会社に迷惑かけて、このまま自分が責任取らずに残るのって
 何か割り切れないのよね。自分で自分が許せないの。
 確かにバカだよねー。でもね、これが私なの。
 ちゃんとケジメをつけてからじゃないと、先に進めないの。
 だからみんな、わかって下さい。」
そんな奈央子の言葉に、みんなは何も言えなかった・・・。
奈央子らしい決断でした。でもそれでいいとミウミウは感じます。

奈央子は事務所で挨拶をする、そこには男性社員の姿しかない。
送別会の店が決まっていないと慌てる阪口。
「部長!お気遣いなく。どうぞお仕事続けてください。
 みなさん、本当に、お世話になりました。」
「こちらこそ、お世話になりました。
 ご苦労様でした。」阪口も頭を下げる。
男性社員たちが軽く頭を下げる。
去っていく奈央子の姿を黒沢は見つめていた・・・。

ロビーにつくと、そこには女子社員が集まっていた。

ふと見ると、ロビーに沢山の女子社員たちが奈央子を待っていた。
「奈央子・・・お疲れ様。
 11年間ありがとう。」和子が花束を差し出す。
「お疲れ様・・・。」飲み仲間が声をかける。
「先輩、公私ともに、お世話になりました。」と博美。
「奈央子さん、いつもご迷惑ばっかりおかけして。」と真名美。
「出来の悪い後輩でしたけど、奈央子先輩には、いつも助けて
 もらいました。」と加奈が言う。
「ありがとうございました。」と早希。
「ありがとうございました!」女子社員達は声を揃えて言う。
「こちらこそありがとう。
 みんなが、私に、力を尽くしてくれたこと、
 本当に感謝しています。
 こんなバカな私のわがままを、許してください。
 じゃあみんな、元気で!」
女子社員達は一列に並び、ドアまで花道を作るのだった。
奈央子は、ゆっくりとした足取りで進んでいく。
奈央子の目から涙が溢れるが、振り返らずに前を向いて進んでゆくのだった・・・。
見送りの女性社員の数に驚きました。こんなに奈央子に感謝する女の子達がいたなんて・・・。奈央子はただのアネゴじゃなかったんですね。

「野田奈央子、33歳。独身、無職・・・。
 これで全て無くして、ゼロになりました。
 もし・・・誰かを幸福にしたかったら、
 その人の持っているものを増やさずに、
 欲しがっているものを減らしてやるのがいいと、
 詩人のセネカは言っています。
 私が一番欲しがっていたのは結婚でした。
 ではまずそれを、欲しがらないところからリセットしてみようと
 思います。
 こうやって結婚、結婚、結婚と言い続けてきた私ではあり
 ますが・・・あぁーあ。私もう、ジタバタしません。」

そして黒沢は、モンゴルへと一人旅立つのでした・・・。

奈央子は再就職の為、色々回る奈央子。
しかし、マスコミで報道された事が響き、なかなかうまくいかない

やっと、奈央子は派遣の仕事が決まり、張り切る。

黒沢からは、近況を知らせる為に奈央子にメールを送る。
向こうでも奈央子のようなアネゴがいて、その人があまりにも厳しいので、前任者は逃げ出したとか・・・。

奈央子は、家に帰宅すると黒沢からのメールを読む・・・。

黒沢のいる工場の機械は止まったままだった。
モンゴルのアネゴに尋ねると、材料がないのだという・・・。

『140kmの地点で放牧を営んでいる一族・・・
 言葉の違いや文化の壁はありますが、
 僕は逃げません。 
 アネゴと約束したから。』

そんな黒沢のメールを読み、奈央子も頑張ろうとするのでした。
そして、奈央子はそんな黒沢に短いメールを返信するのだった。
「件名:拝啓、黒沢くん
 元気で頑張っているようで何よりです。
 それではまた。」

そんな奈央子は新しい職場で、陰で『アネキ』と呼ばれるほどに・・・。

黒沢も一人で頑張り、仕事をやり遂げる。
『拝啓、アネゴ。
 僕は一仕事やり遂げました。
 工場のアネゴも誉めてくれました。
 このまま尻尾を巻いて帰るのは悔しいので、
 僕は逃げません。』

季節は流れ、秋・・・。
博美は総合職の試験に合格し、そのお祝いに奈央子も駆けつける。
博美は営業部へ異動するのだった。
立花と加奈も、付き合いは順調のようだ。

真名美は、契約社員の先頭に立ち、正社員への門戸を開くべく頑張っていた・・・。

そして、また季節は流れ、冬・・・。
奈央子は契約が半年延長されることが決まり、喜ぶのだった。
家賃をなんとか工面する為に、後輩とルームシェアする奈央子。

そして、更に月日は流れ、年明けの春。
「拝啓、アネゴ。
 僕はまた、カシミアの調達に、草原に来ました。
 こっちにいると時間がゆっくり流れます。
 ゆっくりとした時間の中で、今日するべきことをする
 それが僕には合ってるみたいで、青い空を見て、
 幸せだなって思ったりします。

そんな黒沢のメールを見つめる奈央子・・・。

黒沢のもとに、立花と加奈の結婚披露パーティーの案内メールが届く。

その頃、沢木と絵里子達も関係の修復がうまくいっているようだった・・・。

そして、立花と加奈の披露宴の日、黒沢もモンゴルからお祝いに駆けつける。
奈央子の姿を探すが、そこにはいなかった・・・。

そんな折、立花と加奈は裏で頭を抱えていた・・・。
そこへ奈央子が慌てて入ってきた。
加奈は、司会者がドタキャンをしたと奈央子に泣きつく。

「それでは、ただいまより、立花家、早乙女家の
 結婚披露パーティーを始めさせていただきたいと思います。」

司会者の声に、黒沢は気が付き周りを見回す。
奈央子は、司会者の席に立っているのだった・・・。

「本日の司会を務めさせていただきます、
 野田奈央子と申します。
 みなさまどうぞ、よろしくお願いいたします。」

奈央子の登場にみんなは驚くが、黒沢が先頭を切って拍手を送ると、みんなも一斉に拍手を送るのだった。

滞りなく式は進み、奈央子はほっとする。
最後に立花が奈央子に一言欲しいとリクエストする。
しかたなく引き受け、マイクの前に立つ奈央子。

「じゃ、せん越ながら、
 立花さん、加奈さん、おめでとうございます!
 正直羨ましいです!!
 え〜っと・・・。
 私はですね、長い間、白馬の王子を必死に追いかけてきました。
 あの人かな?この人かな?とそりゃあもう大変な騒ぎで。
 34年間の時間とエネルギーを全てそこに費やしてきたと
 言っても過言ではありません!
 でもある時・・・ある人が私に言ったんです。
 結婚はゴールじゃない。逃げ道でもないと
 まぁ、OLというものは楽じゃありません。
 代わり映えのしない毎日の中で、独身男はどんどん消えていき、
 後輩達にも先を越され、仕事をしっかりやってても、
 寂しい女と思わりゃしないかって、
 心の中で、ジタバタジタバタ、焦って戦っているんですよね。
 そこから脱出する一縷の望みは、合コンと、結婚だけだ!
 なんつって・・・。
 ある日気がつくと、私は、何もかも無くして
 本当に一人ぼっちになってました。
 でもそんな時、別のある人が私に言ったんです。
 ゆっくりとした時間の中で、今日するべきことをする。
 それが幸せだと・・・。

 出口の見えないトンネルを、息切れしながら走っていた
 私の毎日に、風が吹きました。
 その時やっとわかったんです。
 幸せは、がむしゃらに追いかけるものじゃない。
 ましてや、戦って勝ち取るものでもないって・・・

 それは多分、自分のすぐそばにある。 
 そんな、そこにある幸せに、私は気づいていないだけでした。
 そういう一瞬一瞬を分かち合える人がいることが、
 本当に幸せですよね・・・。
 だからやっぱり、ものすご〜く羨ましいです!
 立花さん、加奈さん、いつまでも仲良く、お幸せに。」

涙ながらに語った奈央子のスピーチに、みんなは笑顔で拍手を送る

立花と加奈はモンゴルへとんぼ帰りをする黒沢を、無理やり車に乗せ、結婚式会場を後にするのだった。
黒沢はなんとか奈央子と話をしようとするが、無常にも車は走り出す・・・。

奈央子は皆をカラオケに誘うが、博美はこれから仕事に戻るのだと言い、阪口は妻の下へ・・・。
早希は母親教室に向かい、真名美はお見合いに・・・
男性社員たちは合コンに行くのだと言い、結局奈央子は一人ぼっちになってしまうのだった。

仕方なく一人でいつもの立ち呑み屋に行ってみると、黒沢が・・・
なんでこんなとこにいるのかと問う奈央子に、
「日本に帰ってきたら、ここで一杯飲むのが夢だったんです。
 付き合ってください。」と黒沢は答え、二人は乾杯をすることに・・・。
「アネゴ、いつかモンゴルに来てください。
 俺待ってますから・・・。」
「そんな優雅じゃないよ!有給もないしさ。」
(そういう意味じゃなくて)
(どういう意味だろう?)
「ねえ・・大丈夫?飛行機。」
「ああ、まだ大丈夫です。」
「あぁ・・・」
「それで・・・」
「何?」
(俺・・・xxxxxxxxxxxxx)
奈央子は目を細めて黒沢の心を読もうとする。
(ああ、読めないっ  またオバサンの限界だ)
私・・・xxxxxxxxxxx)
そんな奈央子に「なんすか?」と声をかける黒沢。
「あぁ・・」なんでもないと首を振る奈央子。
今度は、黒沢が目を細めて奈央子の心を読もうとする。
(ああ、読めないっ  やっぱ俺まだガキだ)
二人は必死にお互いの心の中を読もうとする。
そんな二人に、店長が声をかける。
「二人とも、本当によく来てくれたね。」
二人は笑顔で「はい!」と答えた後、ビールを飲む。
(俺・・・アネゴの次に金太郎が好き)
(私・・・黒沢くんの次に金太郎が好き)

駅まで二人は最後の別れをする。
「じゃ、ここで!」
「じゃ、行きます。」
「あっ、黒沢君!あの・・・」
「何すか?」
「あの・・・メールちょうだい!
 あなたのメール読むと・・・何ていうのかな。
 元気がでるから。」
「約束します!毎日メールします。朝8時に。」
「待ってるね!」奈央子は喜ぶ。
お互いに手を振り、別れる二人・・・

モンゴルで約束のメールを打つ黒沢。
しかし、文章の書き出しでバッテリーがなくなり、大慌ての黒沢!
草原をさまよい叫ぶ・・・
「ない!ない!!・・・電源ないっ!!!」

奈央子は身支度を整えながら、8時にPCの前で待っていた。
しかし、メールは届かない・・・。
時差だと思うが、なかなか来ないメールに痺れを切らし、
遅刻する!と慌てて家を出る。

なんとか電源を見つけ、そこにPCの電源を繋ぎ、メールの続きを書く黒沢・・・。

「モンゴルは今日も、いいお天気です。」奈央子が呟く・・・。
奈央子はモンゴル語教室に来ていた。

やっとメールが送れた黒沢は、モンゴルの大地にひっくり返り、
青空を眺めるのだった。

『件名:拝啓、アネゴ
 お早うございます、アネゴ!
 モンゴルは今日もいいお天気です。』

奈央子は楽しそうに、モンゴル語のレッスンに励んでいるのだった

奈央子はモンゴルへ行く事を見据え、勉強を始めたんですね!
どんなに離れていても、今はメールという便利なもののお陰で、
近くに相手を感じる事が出来ますからね。
あの時は、自分が幸せになってはいけないと感じ、身を引いた奈央子ですが。絵里子達のところも修復出来ているようだし、
そろそろ奈央子も、自分の幸せを考えても言い頃ですね。

30代という年齢で、かなり焦った奈央子は、結婚を意識しすぎて
泥沼にはまってしまいましたが、なんとか這い出せたようで良かったです。
これで絵里子が死んだりしたら、最悪な人生を背負う事になっちゃうところでした。
絵里子も自分の人生を見つめなおし、前向きになってくれたし・・
介護の仕事を考えて、頑張ってるようだし・・・。
自殺未遂の大騒動をして、やっと目が覚めたのかな。

でも、なんだか原作は最悪な状態で終わったようですが・・・。
ドラマだけでも、少しは希望の見える明るい展開で終わってくれてホットしてます。

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