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2005.06.29

「恋に落ちたら〜僕の成功の秘密〜」最終回

sto11_2main 島男は、高柳、神谷、七海、香織、神谷らと新会社『鈴木ねじ』を起業した。鈴木家のネジ工場が事務所となったため、まり子や龍太も手伝うことに・・・。

島男は、電気もつけず、一人部屋にこもりPCの画面を見つめ
キーボードを叩いていた・・・。

家の前では、ウロウロする男の影が・・・。
龍太が魚を持って現れ、男の影に気づく。
まり子の別れた男と思うが、その顔は違った・・・。
「おい!」と龍太に魚で突かれて、振り返った男は、宮沢だった。

宮沢もフロンティアを辞め、ここに来たのだった。
「よろしくお願いします!」と叫ぶ宮沢。
「いやいいけど、給料払えないかもしれないよ。」と答える高柳。

『鈴木ねじ』では、島男が新たに構築するポータルサイトを企画するのだが、なかなかクライアントが付かない状況だった・・・。
予想はしていたことだが、状況はかなり厳しい。

神谷は、アメリカのプロバイダである『ブライト・オンライン』に
ダメもとで提出したと報告する。
相手にされないのでは?と宮沢は言うが、何もやらないよりはやった方がと神谷は言うのだった。
「確かにそうだ。落ち込んでても時間の無駄だ!
 神谷と俺は、スポンサー探しを続ける。宮沢、お前もだ。
 桐野と白川は、メディアの方を当たってくれ。
 ポータルサイトの公開前に、少しでも多く露出するんだ。」
高柳は、みんなに指示を飛ばす。

その頃島男は、寝る間も惜しんで作業をしているのだった。
PCに向かい、キーボードを叩き続ける島男の顔は、生き生きしているのだった・・・。
やっぱり島男はこうでなくちゃね!(ο^ー')b
初めの頃の島男に戻ってくれて、本当に良かった・・・。

その頃『フロンティア』では、桜庭が『鈴木ねじ』の動きに警戒心を強めていた。
社長の橘や秘書の裕美は、『鈴木ねじ』の動きに慎重すぎる桜庭に疑問を持つ・・・。
だが、桜庭は将来の心配の種にならないためだという。
どこまでも、潰そうとする桜庭・・・。彼もいい目には遭わない結末かも・・・。

みんなはスポンサー探しに必死に走り回るが、なかなか相手にしてもらえない。

PCに向かう笑顔の島男。そしてその側には、ゆで卵とその殻が山積みになっている・・・。

桜庭の圧力も加わり『鈴木ねじ』の営業は、暗礁に乗り上げようとしていたその時、大手商社・宮上商事が興味を示すのだった。
宮上商事側は、高柳が説明する島男のポータルサイトに乗り気。
しかし、採用には条件があると言うのだった。
それは、サバーが重くなるので、島男が細心の注意を払う、セキュリティーのクオリティを落とす事だった。

それを聞いた高柳は、会社に戻り、宮上商事での好感触、そして採用の条件を話すのだった。
しかしその話を聞いた島男は、それは出来ないと断るのだった。
「・・・どうして?」と言う高柳。
「エージェント機能をつけるとユーザー情報が漏れやすくなるので
 セキュリティーが今まで以上に必要なんです。」
「だが、過剰なセキュリティーはサーバーを重くする。」
「過剰なセキュリティーなどしていません。
 過不足ないセキュリティーから、僕の目指すところです。」
「重すぎるシステムのソフトは売れないぜ。」
いいネジは、妥協したら作れませんから。」
「・・・契約がかかっている。
 つまり、鈴木ネジの存続がかかっているということだ!」
「わかっています。でも・・僕には出来ません。」
存続の危機と苛立つ高柳、どうしても譲らない島男・・・。

帰り道、七海と高柳・・・
「また苛ついてる?」と七海が聞く。
「お前だってわかってるだろう?
 こんなチャンスは滅多に来ない。
 幸運の女神には、前髪しかないんだ!
「あなたも島男君も頑固ね。
 私は島男君の才能を信じてる・・・。」
「俺だって信じてるさ。」
「でも、あなたのやり方も信じてるわ。
 そんなにピリピリしないで・・・。」
七海は、高柳を優しくなだめるのだった。

宮上商事が鈴木ネジに興味を示していることが、桜庭の耳にも
届く。
「万が一鈴木ネジと組んだら、やっかいなことになる。」
「そんなことあり得ません。」と橘は楽観視する。
「橘さん、もう結構です。この件私が預かります。」
厳しい視線を橘に送る、桜庭。

そこへ、裕美が退職願を持ってやって来た。

その頃、島男はプログラムを完成させるのでした。

高柳は新たなスポンサー探しを試みるが、担当者は後日検討して返事をすると言うのだが、高柳の名刺をテーブルに置いていくのだった・・・。忘れ去られた自分の名刺を見つめる高柳。

sto11_img02 そんな時、高柳の携帯に、桜庭から連絡が入るのだった。
桜庭から、『フロンティア』の経営者として戻って欲しいと言われる
高柳。
「私達ロイドブラザーズは、あなたにフロンティアを仕切って
 いただきたいと思っています。
 あなたじゃないと、あの怪物はコントロール出来ない
 どうですか?もし戻っていただけるなら、社長のイスを
 用意しますよ。」
「ご冗談でしょう?」
「私は冗談が嫌いなんです。
 経営方針についてもお任せします。いかがですか?
 考えてもらえませんでしょうか?」
「雇われ社長になれということですか?」
「ネジ工場の雇われ社員よりは数倍マシかと思いますが。」
フロンティアに未練はありません。失礼。」と言い切る高柳。
「嘘ですね。あなたがフロンティアを捨てきれる訳がありません。
 あなたが作った会社です。あなたが育てた会社です。
 未練がないなら、フロンティアの株をなぜいまだに
 お持ちなんですか?
 さっさと手放してしまえばいいじゃありませんか。
 それが出来ないのは、あなたがフロンティアにこだわっている
 証拠
ではありませんか?」
考え込む高柳・・・。

プログラム完成の祝いのあと、川原で二人きりになる香織と島男。
「高柳さんの言うこともわかるんです。
 でも自分の信念を曲げると、鈴木ネジを一からやっていく
 意味がないと思うんです。」と島男は語る。
「ようやく、島男さんが本当にやりたいことが出来るんでしょ?」
「はい。」
「なら、それでいいの・・・。」
「香織さんは?」
「私・・・?
 私は、やっと今自分の居場所を見つけられたような気がする。
 あなたのお陰よ。」笑顔で答える香織。

島男は香織を見つめる・・・。
お互いに見つめあった二人の顔は、近づいてゆき・・・
キスをしそうになったところに、神谷と宮沢が遠くから声をかける
「おーい、鈴木ーっ!」
「アーイランドーっ!」
「島男ーっ!香織ちゃーんっ!!」
「次行くぞーっ!!」
「早く来いよぉー!!」
「何やってんだよーっ!」
島男は仕方なく、神谷達の所に向かう。
香織は不機嫌に・・・。

そんな中、龍太はまり子からプロポーズされた。
「ねぇ龍太、結婚しない?」
「誰が?」
「私達。」
「私、たち?」
「うん・・・。」
「うそぉ!!」声が裏返る龍太。
そして自分の頬を思いきり引っ叩くのだった。

島男の行きつけの居酒屋で飲む神谷、宮沢、香織。
賑やかに呑んでいると、そこへ龍太が店の階段を駆け下りてきた。
「俺・・・プロポーズされた!」と叫ぶ龍太。
「誰に?」と聞く島男。
「まり子に・・・」
「本当に?」
「本当ー!!」
「おめでとうー!!」
島男は龍太に抱きついて一緒に喜ぶ。
香織達も一緒になって喜ぶのだった・・・。

『鈴木ねじ』のポータルサイトへのアクセス数は伸び悩む。
「アクセス数が増えないとスポンサーがつかない。
 スポンサーがつかないと会社が回らない・・・。
 会社が回らないとアクセス数が増えない。
 ・・・負のスパイラルね。」と七海はこぼす。
「このままだと遅かれ早かれ潰れちゃいますね。」と宮沢も言う。
「あの話がOKになりさえすれば、大逆転なんだけどな。
 ブライトオンライン・・・。」と神谷もこぼす。
「また出た!ブライトオンライン。来ないって!」と宮沢は笑う。
高柳は、もう一度、宮上商事との契約を提案するが、島男の決意は固い。高柳が何故だと島男に問う。
「それじゃ、不良品を出しているのと同じだからです。」
「不良品!?
 セキュリティーレベルが低いものは今だって存在してるし、
 出荷もされている!」
「高柳さん。
 僕達は、そんなことをする為に会社を作った訳じゃ
 ないですよね?
 僕達は僕達のやり方で、僕達のビジネスをする為に
 この会社を始めたんでしょう?そうですよね?」
島男は冷静に答える。
「だが、お前の言う僕達の道の結果が、このざまじゃないか!」
「勝ち負けは関係ないんじゃないんですか?
 今の僕には、お金や勝ち負けよりも、
 質の良いネジやプログラムそのものの方が、
 ずっと大切なんです!!
 僕はいい物を作ってそれを社会に提供したいだけです
 他に何も入りません。
 それが、今の僕の仕事だと思っています。」
「現実は甘くないんだよ、鈴木島男。
 金がなければ会社は潰れるんだ。
 お前また、鈴木ネジを潰す気か?
 夢でメシは食えないんだよ、鈴木島男。」
金にこだわる高柳・・・物にこだわる島男・・・。
なんだか、初めの頃の二人のように戻りつつあるのかな・・・
それは是非とも避けて欲しいんだけど。(-_-;

神谷は『リオハ』に行き、そこで裕美と会い、フロンティアを辞めた事を知らされるのだった。
そんな時、警備員の豊田から、高柳がフロンティアに戻るという噂があるのだという話を聞かされるのだった・・・。

そこで神谷は裕美を連れ、島男達のいる居酒屋に行くのだった。
裕美の登場に驚くみんな、そして彼女がフロンティアを辞めてきたことが知らされるのだった・・・。
そこで乾杯をしようとするが、島男は考え込んでいる。
「高柳さんの言うことも、最もなんですよね。」と島男。
「何言ってんだよ。
 お前は、自分がやりたい事をやればいいんだよ。」
神谷は島男を励ます。
「でも実際、収入がないわけだし・・・。」
「大丈夫。ブライトオンラインがあるからさ。」と神谷は言う。
「そうよ。みんな頑張ってるんだし。」と香織も励ます。
「鈴木。
 俺達は、いい物を作らなければいけないんだ。」と神谷。
「そうですよ。そうだよ!
 その為にフロンティア辞めたんだし。
 ・・・でも仕事が無くなったらどうしよう。」と宮沢が言う。
「みんなありがとう。本当に、ありがとう。」
島男はみんなの気持ちに感謝をし、改めて裕美の為に乾杯をする。

その頃、高柳と七海は二人でバー飲んでいた。
「また、初心を忘れかけてるんじゃないの。」と七海は言う。
「一度濁った水に、綺麗な水を注ぎこんでも、
 濁ったままなのかもしれない・・・。」
「でもあなたは、一度全てを失ったんじゃなかったの?
 濁ったものは綺麗さっぱり。
 そこから又這い上がってきたんじゃなかったの?」
「ロイドの桜庭に、社長になれと言われた。
 フロンティアの・・・。」
「戻るの?」
何も答えない高柳・・・。
「戻って、また社長になるの?」七海の表情が曇る。

翌日、島男は高柳に宮上商事の件を受けると伝えるのだった。
「せっかく作ったんですから、売りましょう。」
その言葉に驚くみんな・・・。

さっそくプログラムの修正にかかる島男・・・。

高柳はその夜、遅くまで事務所に残り、考え込むのだった。
まり子が降りてきて、高柳に気づき声をかける。
島男は寝たのかと聞く高柳。
「起きていると思いますけど・・・。
 何か宮上商事用に、プログラム書き直しているようで。」
「どうして?まだいいのに・・・。」
「お兄ちゃん、変に凝り性だから、レベルを落としても、
 落としたなりにこだわって、最高のものを作りたいって。」
その言葉に考えこむ高柳・・・。
「ちょっと・・・話せるかな?」
「話?う〜〜〜〜ん。」難しそうな顔をするまり子。

島男の部屋を教えてももらった高柳は、襖を叩く。
「鈴木・・・。入るぞ。」
しかし、島男は返事もせず、画面に向かいキーボードをたたき続け
る・・・。
「鈴木・・・。鈴木島男?」
襖を開け、声をかけるが、島男は返事をしない。
仕方なく、部屋に入り声をまた声をかける高柳。
「話があるんだ・・・。」
その時、島男の手が止まり、頬杖をつき動きが止まる。
しかし、何かを考えている様子な島男・・・。
「鈴木・・・。」話し続けようとする高柳。
しかし島男は何かを思いついたようで、一瞬笑顔になりまたキーボ
ードを叩き始めるのだった。
「す、鈴木?」
高柳の呼びかけは、島男の耳に声は届かなかった。
「・・・ね?」まり子が高柳にそう言う。

諦めて下に降りる高柳。
あとは自然に降りてくるのを、待つしかないのだと教えるまり子。
そして、昔からの島男の話を聞かせるのだった。
「お兄ちゃんね、コンピューターいじりだすと、ご飯食べなく
 なっちゃうんですよ。これも今日の夕ご飯・・・。
 小学校の頃からほんっとうに大好きで、
 毎日いじってたですよね・・・。
 そうそう。夢中になって、ご飯食べるのめんどくさいからって、
 ゆで卵いっぱい作って、そればっか食べてたら、
 栄養失調になって、とうとう入院しちゃったんですよ!
 お母さんが、自分が何も食べさせてないみたいで
 恥ずかしいって・・・。
 お父さんも、そんなくだらない事で命削るなって、
 よく怒ってました。
 でも、羨ましいですよね・・・。
 自分のこと忘れちゃうくらい、打ち込める物があるなんて。」
高柳は、ネジを見つめる・・・。
「あぁ、そのネジもね、すっごい評判いいんだけど、
 いっぱい作れないから、やっぱり貧乏で・・・。」
高柳はネジを手に、考え込むのだった・・・。

翌日、七海が宮上商事に持っていく資料をまとめ、高柳に手渡す。
しかしその顔は何か言いたげな表情だった・・・。
みんなも、複雑な顔をしている。
「いいか。これはビジネスなんだ!」と高柳は言う。
そこへ、スーツに着替えた島男が現れる。

二人は宮上商事へと向かうのだった・・・。

バス停でバスを待ちながら、高柳は島男に聞く。
「お前、コンピューターいじってる時、メシ食わないんだって?
 ・・・まり子さんから聞いた。」
「あぁ。ご飯食べてる時間、もったいないんですよね。」
「名前呼んでも聞こえないんだって?」
「そうらしいです。
 気がついたら人がすごい側にいて、びっくりする時があります」
「そうか・・・。
 子供の頃、ゆで卵ばっか食ってたんだって?」
「・・・はい。もう、食べ飽きました。」
食べることも忘れ、良いものを作り出そうと夢中になる島男。
そんな彼の姿に、高柳は何かを感じ・・・。

宮上商事に着いた二人。担当者がやって来る・・・。
「お待たせしました。
 承諾していただけてありがとうございます。」
「こちらこそ。お役に立てそうで嬉しいです。」と島男が答える。
「いやぁ・・アイデアはね、ホント素晴らしかったですよ。
 ただちょっと重かったんですよねぇー。」
「・・・はい。」
「セキュリティーレベルの件、
 いい感じでひとつよろしくお願いします。」
「はい。」
「まぁ、そうした方がねぇ、かなり軽くなって・・
 プログラム的にも、いいんじゃないんですかねぇ?
 将来的に・・・。」
「はぁ。」
「基本的には、何も変わらないでしょ?
 まぁちょちょっとね、こういじってもらって・・・
 まぁ、いい具合にしてほしいんですよね。」
「・・・はぁ。」
たいした直しじゃあないですよね?
 丸一日もあれば、出来ますかねぇ〜。
 こっちもねぇ、急いでいるんですよ〜。
 ふふふっ・・・まぁちょっと、削るだけですからね。」
ずっと黙って聞いていた高柳が口を開く。
「今、なんつった・・・?」
「はい?」
「今なんて言った?」
「はぁ?」
「ちょっと削るだけだって?
 ふざけんじゃないよ!
 あんたこいつがどんな思いでこのプログラムを作ってるか
 わかってんのか?
 こいつはね、毎日毎日飯も食わずに何十時間も、
 一人でパソコンの前に座って書いてんだよ!!
 何度も何度もやり直して、
 こだわってこだわってこだわり抜いて書き上げたものなんだよ!
 何も変わらないだと?ちょっと削るだけ?
 冗談じゃない・・こんな契約こっちからお断りだ!!
 行くぞ!鈴木島男!!」
涙ながらに絶叫する高柳を見つめていた島男は、嬉しくなるのだっ
た・・・。
部屋を飛び出していった高柳の姿を島男は見つめ、改めて担当者
に侘びを入れる。
「すいません。うちの高柳、気が荒くて。・・・失礼します。」
嬉しそうに高柳の後を追う島男。

バスの中で落ち込む高柳。
「どうしよう・・・。
 なんであんなこと言っちゃったんだろう・・・。」
「そんなに落ちこむなら言わなきゃ良かったのに。」
島男は嬉しさを隠し切れず、ニコニコしている。
「あぁ・・みんな怒るだろうな・・・。」嘆く高柳。
物作りを大切にする島男の仕事を、簡単に削るだけとあしらう宮上
商事の担当者に、怒りを爆発させてしまった高柳。
やっぱり高柳は変わってきているのですね。
まだ後悔するところは、完全に吹っ切れていない証拠ですが(笑)
でも、島男の気持ちを考え、怒鳴った姿に私も嬉しかったです!

会社に戻り、宮上商事との契約は止めたと報告する高柳。
その報告に驚くみんな・・・。
何でとみんなに聞かれ、わけがわからないと答える高柳。
島男は、そんな高柳の代わりに答える。
「すごい怒鳴ってましたよ。
 あんな怒鳴った高柳さん初めてみました。」
島男は楽しそうに報告するのだった。
「へえ〜〜」意外な展開に、みんなは意味深な声をあげる。
高柳は、みんなに背を向ける・・・。
「参ったな。また営業行かなきゃ。」と宮沢。
「ふっ・・仕方ない。
 俺がブライトオンラインと話つけてくるか!」と神谷。
「また皆さんには、ご迷惑おかけします。」と島男。
「迷惑じゃないよ。」と神谷。
「この会社作るときにそう決めたんでしょ?」と七海。
「よかったわね。」と香織。
「行ってきます!」と裕美。
みんなは笑顔で営業に向かうのだった・・・。

ガックリと肩を落とす高柳。島男はそんな高柳に笑顔で声をかける
「何してるんですか?高柳さんも仕事してください。
 さ、仕事だ!」
島男はそう言い、2階へと向かう。
事務所に一人取り残された高柳は、沈んだ声で「はーい。」と答え
事務所を出てゆくのであった。

高柳は、フロンティアへ向かうのだった。
警備員の豊田は彼の姿に驚くのだった。
高柳は社長室へ通される・・・。
そこには笑顔の桜庭が・・・。
「お待ちしておりました。
 やぁ、聞きましたよ、宮上商事の件。潰してきたんですね。
 さすが高柳さん!手際が素晴らしい。
 あなたと私が組めば、怖いものなしです。
 これでまたフロンティア帝国は、無敵になりますよ。
 あなたの椅子です。」

高柳は社長席のイスをじっと見つめる。
「どうぞ。」
「桜庭さん。あなたの言うとおりです。
 私はこの会社を愛していました・・・。
 この会社で、いろいろなことを学びました。
 そして妙な男に会いました。
 その男は何も持っていませんでしたが、
 純粋な信念だけはもっていました。
 くだらない男。理想ばかりを振りかざす男です。
 しかし私は、その男とやっていくことに決めました。
 桜庭さん、このお話は、お断りします。」
唖然とする桜庭。高柳は部屋から出ていくのだった。

高柳が事務所に戻ると、みんなは対策会議を開いていた。
事務所の電話が鳴り、まり子が出る。
「はい。鈴木ネジでございます。・・・はい?」

「宮上商事を断ったことには異論はないんですが、
 本当に、どうなさるおつもりですか?
 うちの会社、収入が全くないんです。
 このままじゃ、潰れます。どう考えたって。」
と神谷は高柳に聞く・・・。

事務所で電話に出たまり子は、たどたどしい英語で答え
四苦八苦している・・・。

神谷の問いに高柳は答える。
「それなら大丈夫だ。
 フロンティアの株を売ろうと思ってるんだ。」
「しかしそれは社長が・・・
 あ、その、高柳さんが、いつか、
 フロンティアを奪い返す時に・・・」
「いやぁいいんだ。もうフロンティアに未練はない。
 あの株を売れば鈴木ネジも救われる。
 それが一番いい使い道だ。」

「あぁ・・ちょっともう、何言ってんのか全然わかんない!
 I am no English!!」まり子が叫ぶ。
その声に気が付き、神谷が声をかける。
「どうしたの?」
「何言ってるんだか全然わかんないんですよー。」
「誰から?」
「えーと、なんか、ブライトオンライン?」
「ブライトオンライン?・・・ブライト・・
 ブライトオンライン!!」みんなは声を上げる!
神谷が電話に出て、英語で答える。その内容を聞き、
「え・・契約!?」と叫ぶ宮沢。

「鈴木!」神谷が島男の部屋に入り声をかける。
しかし、PCに向かう島男には耳に入らない・・・。
「邪魔しない方がいい。
 こいつは、ブライトオンラインだろうが何だろうが、
 プログラムの変更さえなければ構わないさ。
 交渉は、俺達で進めよう。」高柳がそう言う。
「はい。」
「こいつのおかげで、ほんとひどい目にあったな〜。」と高柳。
「人生狂わせられましたねぇ。」と神谷もつぶやく。
「全くだ。」笑いながら答える高柳。
PCに向かい作業に夢中になっている、島男の背中をみんなは笑顔
で見つめるのだった・・・。
ずっと、ダメもとで神谷がこだわっていた『ブライトオンライン』
から、ついにオファーが来ました!!
待ってた甲斐がありましたねぇー!!
これで品質を落とさず、島男の仕事が世に広まりそうです。


数々の思い出が、みんなの胸をよぎる・・・。

そしてマスコミは、鈴木ネジのニュースを伝えるのだった。

爆発的に普及している鈴木ネジ式のシステムが、検索エンジンの
シェアNo.1に躍り出た事、アクセス数が1億件を超えたことなどの
ニュースが伝えられる・・・。

そして鈴木ネジは、フロンティアを買収するまでの成長を遂げるの
でした。
これにより、ロイドの桜庭は取締役を解任され、新社長には、
高柳が返り咲き、経営陣が一新をすることに・・・。
そして、神谷、宮沢、七海、裕美らも、フロンティアに戻るのでし
た。
新体制となったフロンティアの株価は上昇をする・・・。

sto11_img04 そして、まり子は龍太とついに結婚式を挙げることに。
島男が嬉しそうに二人を見守り、出席者の席には、フロンティアのメンバーも参加しているのだった。

教会の外に出たまり子は、ブーケトスをする。
「行くよーっ!」
空高く舞い上がる、まり子のブーケ・・・。

挙式後、『リオハ』でまり子たちの為のパーティーが開かれる。
ケーキ入刀をし、みんなが拍手を送る。
みんなに挨拶の言葉を述べる龍太・・・。

高柳は島男に一緒にフロンティアをやってゆきたいのだと話すが、
島男は『鈴木ねじ』で、自分自身の仕事を続けると断るのだった。
「そっかー。・・・そう言うと思った・・・。」
「あ!そうだ。
 高柳さんだけに教えましょうか?」
「うん?」
「また新しくて楽しいこと、思いついちゃったんですよ!」
「何?」
「今度のプログラムはですね・・・」
楽しげに会話する二人・・・。

みんなは色々な話で盛り上る。
そんな中、気まずそうな顔をしてカウンターに座る豊田が・・・。
なんと手にはまり子のブーケが握られているのだった。
「ね、どうして取っちゃったの?
 私・・・ブーケ受け取っちゃう男の人って嫌い。」
と、守子がつぶやく・・・。

パーティーの帰り道、島男と香織が並んで歩く。
香織の手には、まり子のブーケが握られていた。
「それ、どうしたんですか?」
「豊田さんが、どうしても私にって。」
「へえ〜。」
「まり子さん、綺麗だったなぁ〜。」
「龍太も幸せそうだったなぁ〜。」
「みんな幸せそうだったなぁ・・・。島男さんも!」
「僕も?」
「ええ。・・・そして、私も。」
二人はしばらく見詰め合う。
そんな二人は、キスをするのだった・・・。

それから5年後・・・。
フロンティアは、大学生の就職人気企業ランキングで、トップに輝
き、フロンティアは、この5年間で年々順位を上げ、その年は圧倒
的な人気を集めたと報道がされているのでした。

そんな中、フロンティアでは何やら騒がしくしていました。
新たに特許を申請した会社があると、社員が高柳に報告をする。「どこだ?」と聞く高柳。
「なんか、町工場みたいなところです。
 我々の敵ではないですよ。鈴木ネジ。」
「鈴木ねじ!」と神谷が叫ぶ。
「あら〜」と七海も笑顔になる。
「アイランド!」と嬉しそうにその名を口にする宮沢。
「へぇ〜」と笑顔で言う裕美。
「あいつが来たんだ・・・。」嬉しそうな高柳。
「少しの動きも見逃すな!
 何かあったら必ず報告しろ。いいか、必ずだぞ!!
 忘れるな。鈴木ねじを、侮るなよ!!」

高柳は社長室に戻り、昔の集合写真を懐かしそうに見つめた。
そして窓の外を見つめ、「鈴木島男!」と嬉しそうに呟くのだった
・・・。

その頃、『鈴木ねじ』では工場が再開され、以前働いていた従業員
たちがネジを作っていた。
そして香織は島男の仕事をサポートしていた。
島男は自分の部屋で、楽しそうにキーボードを叩いていた。
手を止め、PCを幸せそうに見つめる島男・・・。
その画面には、みんなで撮った集合写真が・・・。

それぞれの道で、自分の夢を叶えていく高柳と島男。
お互いに、素敵なパートナーと共にこれからも素敵な人生を歩んで
いくのでしょうね・・・。
で、島男は香織と二人で、順調にお金を稼ぐ事が出来ている
のかな・・・。工場も再開してたしねぇ。
高柳のように、大企業を経営してゆく事だけがいいとは限らない
ですものね!
小さくても、自分の夢を叶え、充実した毎日が送れれば・・・。
ただ、また工場を潰すような経営は、しないでね。島男!

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